世界の凄い所!全てを石化させるナトロン湖って何!?

この世には自分の想像を超えた色んな現象や場所があります。
今回はそんな不思議な場所のうちの一つ「ナトロン湖」についてです!

この湖はアフリカのタンザニアにあるんですが、通称「炎の湖」だなんて命名されています。しかしその一方で「死の湖」だなんて呼称もあったりします。何とも興味深い場所ですよね。

でも、一体なぜそのような呼ばれ方をしてしまっているのでしょうか・・?

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炎の湖と呼ばれるワケ

では、まずはこのナトロン湖が「炎の湖」と呼ばれているそのワケからです。

見た目が凄い!

もう画像を見て貰ってるので分かるかとは思うんですが、とにかくこのナトロン湖

やばい程、赤い!

見るからに気持ち悪い色ですよね。とても入ろうって気持ちにはなれません。それも色だけでなくって、熱水泉のような場所になってくると水温は50℃程にもなってきます。しかし!どんな環境にもとんでもない奴っているもんです。

1種類だけいた!

そうなんです。一種類だけいるんですよ。魚が!

この魚はオレオクロミス・アルカリクス(Oreochromis alcalicus)っていう魚類なんですが、熱水泉の入口の36℃~40℃の場所で生活しています。あとで紹介するんですが、この湖は生物が生きるには困難すぎる場所なので、生命がいること自体が不思議でなりません。

このとんでもない魚の生態については、謎です。

フラミンゴの生息地でもある。

あと絶滅の危機に貧しているフラミンゴも意外や意外、ここナトロン湖が棲家だったりします。フラミンゴのあの翼のピンク色っていうのはこのナトロン湖での餌の色です。餌がなくなると白くなります。

そして私達が見たこともある飼育中のフラミンゴのピンク色は、βカロテンを含ませた餌で無理くりピンクに見せかけてます。やられましたね、、豆知識です。

なんでこんなに赤いんですか?

でも、ナトロン湖ってなんでこんなにも赤いんでしょうか?
次は赤くなっている原因についてです。

あまりにも毒々しく、見るに耐えない光景です。ついついその原因も知りたくなっちゃいますよね!

赤くなる原因

  • この特殊な環境で生きる微生物が赤い色素を持っているため。

これがこのナトロン湖の色が尋常じゃなく赤い理由です。この特殊過ぎる環境で生活する微生物が大量繁殖しているっていうのが理由でこんな色だったんですね。Google earthで見ても確かに赤いです。そうですね、気持ち悪いです。

マグマみたいで、ちょっと怖いです。

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じゃあ死の湖と言われるワケは?

ここまでナトロン湖はなぜこんなにも気持ち悪いのかっていう話をしていましたが、次はなぜ「死の湖」と呼ばれているのか?

この事実に迫っていこうと思います。

特殊な環境について

まずここの水がどこから来ているのかっていう話なんですが、ナトロン湖の水源は北から流れてくるエワソ・ンギロ川ってのと、北西から流れてくるPeninj川っていう2本を本流として持っているんですが、別にここまでは何ともないんです。

でもここからが問題!

流れ出ていくところがないんですよね。以前死海で人が浮く理由って?驚異の自然が生んだこの死海って何!という記事で「死海」について書いているんですが、この死海とナトロン湖は一緒なんですよね、構造が。水は流れてくるけど、流れていく場所がない。

そうするとどうなるのかっていうと、要するにミネラルとか塩分がひたすら溜まる一方になります。で、水は溢れないの?っていう問題なんですが、気温は40℃ぐらいなので、水は蒸発します。だから大丈夫なんです!でも、不純物は溜まっていくばかり。

その結果は!

その結果、驚くべきことにここナトロン湖は実に8%もの塩分濃度になってしまいます!ちなみに海が3%なんでその高濃度っぷりが分かるかと思います。ただ死海は30%なんでアレですけどね。まぁ死海は異常です笑

だけどここまで聞いても、

・・んー、まぁでも8%ぐらいだったら、まだいけんじゃない?笑

みたいに思ってしまいそうです。

しかし!

実はナトロン湖の恐ろしさはこれだけじゃないんです。実はこのナトロン湖にはあちらこちらでソーダ水が湧き荒れています!炭酸ナトリウムは水に溶けるとアルカリ性を示す性質がありますので、ナトロン湖のpH・・実に9.0~10.5の高さ!

これはアンモニアと同程度のpHです。コダック・フィルムを漬けたりするとその瞬間にインクが飛ぶみたいですね。まじハンパないです。

で、この熱い気候のせいでナトロン湖の高濃度に凝縮されたアルカリ成分たっぷりの水が絶え間なく蒸発してくることになります!なので、ホントにここってかなり危険な環境だと言えるんですよね。

衝撃のナトロン湖

最後は今回のタイトル通り「全てを石化させる」ということに関してです。

先ほど、ナトロン湖のpHは異常な程アルカリに傾いており、そしてそれが蒸発してくるっていう話をしました。実はこの環境っていうのは古代エジプトのミイラ化する手法と同じなんです。

ということはです。この周囲で死んでしまった生物っていうのは微生物等に分解される前に石灰化して石化します。

その結果がこうです!

・・・ど、どうでしょうか?非常に衝撃的ですよね。これは Nick Brandt さんという写真家の方が収めた映像なんですが、雰囲気を出すために写真はモノクロになっています。それと、死骸を一つチョイスして生きているように見せているので、実際はこういった石化した死骸がその辺に沢山転がっていることになります。

あとですね。この石化の噂が噂を呼び、ナトロン湖は入った瞬間石化する。みたいなとんでもない話もあります。が、んな訳がありません。言い過ぎです笑

時間をかけて石灰化していくので写真のような感じに自然となってしまうって感じです。

ちなみに、あのイキイキとしていたフラミンゴ達も逝く末は、

・・切ない。

まとめ

以上、ナトロン湖についてを終わります。

世の中には凄まじい環境の場所っていうのが沢山あって本当に面白いです。体に悪そうなので私は行きたくはありませんが、ナトロン湖・・いや、実に興味深いところです。

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