バミューダトライアングル謎の真相!魔の三角地帯って何!?
「バミューダトライアングル」という名前を聞いたことがありますでしょうか?
世界の怪事件としても名高く、この事件をモチーフとした映画や物語がこれまで何本も創作されています。なので、もしかしたら一度は聞いたことがあるかもしれません。
でも、これについて詳しい事実は知っていますでしょうか?これまで数々の専門家によって様々な仮説や憶測が検証されてきました。バミューダトライアングルの真相というのは一体何なのでしょうか・・?
バミューダトライアングルとは?
まずこのバミューダトライアングルの軽い説明から入っていきます。
名前の由来
バミューダトライアングルとはバミューダ諸島と、プエルトリコ、そしてフロリダ半島の先端を結んだ三角形の海域のことなんですが、バミューダの海域にあること、またその形状から通称このように呼ばれています。
一番始めはVincent Gaddisというライターがそう呼んだそうなんですが、最も世界にこの名を知らしめたのはチャールズ・バーリッツという作家です。1974年に『The Bermuda Triangle』という本を出版したからです。これは世界でも実に500万部以上が売れ、大ベストセラーにもなっています。
しかし、バミューダトライアングルには他にも異名があったんです。
それが別名「魔の三角地帯」
なかなか物騒な名前です、、
でも、一体なぜそのような奇っ怪な名で呼ばれてしまったのでしょう?
それは、数々の怪事件がこのバミューダトライアングルで起こっているからなんです。
数々の怪事件
1945年、フライト19の消失事件
まずバミューダトライアングルが語られるときに最も取り上げられている代表的な事例が、これ「フライト19の消失事件」です。これを語らずしてバミューダトライアングルは語れないとも言うべき怪事件です。
これは1945年の12月5日に起きた事件なんですが、その事件はニューヨークタイムズ紙を大きく賑わす怪事件としても大々的に取り上げられました。この事件は14人の飛行士の身に降りかかった恐ろしいものなんですが、フライト19というグラマン・アベンジャー雷撃機5機がフロリダ沖を飛行していたときの話です。
このバミューダ海域に入ってから突然非常事態が起こりました。
これは管制塔からの「現在位置を示せ」という通信から始まります。
しかしフライト19の返答はこうでした。
「分からない。緊急事態だ。コースをはずれたらしい。」
現在地位がつかめないという報告でした。
それに計器が狂い方角が分かりません。
「どっちが西か分からない。何もかもが変だ。方角が全く分からない・・」
「海の様子もいつもと違うようだ・・」
本当に非常事態のようでした。
そして最後に管制塔に届いた通信がこれでした。
「白い水が・・・」
この謎めいた言葉とともにフライト19は姿を消します。そして問題はこの5機の残骸が全く見つからなかったことです。しかも、その後フライト19を探しに駆けつけたマーチン・マリーナ号も謎の消失を遂げています。
何とも不思議な怪事件だと言えるでしょう。
でも、これだけではない。
事件はこのフライト19号にとどまりません。
フライト19はほんの一事例に過ぎず、事件はまだまだ沢山起こっています。
バミューダトライアングルの犠牲
- 1880年1月 – アトランタ号
- 1909年1月 – ボルチモア号
- 1918年3月 – サイクロプス号
- 1920年 – ヒューイット号
- 1920年4月 – オブライエン号
- 1925年4月 – 来福丸
- 1926年3月 – サダフコ号
- 1932年4月 – ジョン&メアリー号
- 1941年11月 – プロテウス号
- 1949年4月 – ワイルド・グース号
- 1950年6月 – サンドラ号
- 1951年11月 – サンパウロ号
- 1956年7月 – ハウンティ号
- 1963年2月 – サルファ・クイーン号
- 1965年6月 – C119型輸送機
- 1966年12月 – サザン・シティ号
- 1967年3月 – ヒーチクラプト双発機
- 1969年6月 – セスナ172
- 1970年 – ミルトン・イアリトリード号
- 1971年9月 – ファントムⅡF4ジェット
- 1973年 – アニタ号
これらの船や航空機が消息を絶っています。しかしこれはほんの一部です。実際にはここ100年の間に船が50隻、20機の航空機がこのバミューダ海域で行方不明になっています。
・・なのとも恐ろしい話です。
こんな話もある。
メアリー・セレスト号事件
あと、バミューダトライアングルにはこんな話もあります。
1872年の話なのですが、バミューダ海域で発見された船の中での話です。この船の中を見てみると、今にもこれから食事がとられるかのように置かれたパンやコーヒー、ベーコンやゆでたまごが残されていたそうです。しかし、その船の乗客員はただの一人も見当たりませんでした。
このような事件です。
でも、まだあります。
エレン・オースティン号事件
1881年のことなのです。エレン・オースティン号という船がこのバミューダ海域にておかしな船を発見しました。その船からは何の反応もなく、不思議に思った乗組員たちは調査のために2、3人の乗員を投入することにしたそうです。
しかしその乗員が船内を探索していると、突然霧が濃くなり出しました。
そして、やがて豪雨に見舞われることとなります。
そのときの霧が濃かったこともあり、その乗組員の乗った無人船はすっかり見失われてしまいました。ですが幸い、暫くしてから霧も晴れ、再びその無人船を見つけることができました。しかし一体その間に何が起こったというのでしょうか?その船にいたはずの乗員が忽然と姿を消してしまったのです。
こんな話です。
にわかにはとても信じられない話です。
でも最後はもっと信じられない衝撃的な事件が、
ミッシェル・ガヤンのタイムスリップ
ある漁船がちょうど漁をしている最中のことでした。
その漁船から一つの白い袋が見えたそうです。
漁師たちは海に浮いていたその白い袋を早速引き上げてみることにしました。するとどうでしょう、中には死体が入っていたのです。漁師たちは恐らく水葬されたであろう人間を引き上げてしまったようでした。
しかし、その次の瞬間に驚くべきことが起こります。
「ここはどこだ?」
死体だと思っていたその男がはっきりとそうしゃべったのです。そして漁師たちはその男の話を聞いて騒然としたそうです。その男はミッシェル・ガヤンと言い年齢は63歳、バミューダの海域に水葬してもらい1926年に死んだと言うのです。
しかし、その漁師たちが白い袋を引き上げたのは1990年のこと・・。この男が水葬されてから実に64年もの月日が流れています。しかし1926年に死んだこのミッシェル・ガヤンの指紋鑑定をしてみると更に驚くべきことが・・。
・・確かに1926年に水葬されたミッシェル・ガヤンのものと一致したのです。
いやいやっ!まじかぃ、、
そんな話ですよね。
一度死んだ人間が生き返ったのか、生きている人間を間違えて遺書通りに水葬してしまったのかはひとまず置いといて、問題は1926年に流された人間がどうして1990年に現れるのかということです。そして63歳その当時のまま、姿変わらずその状態で。
実際バミューダトライアングルでは、過去に消えたものが再び現れる「逆バミューダ」という話もあるぐらいです。謎めいた領域では、もう何でもありだと言うことなのでしょうか?
多くの仮説
ここまでバミューダトライアングルの怪事件について見てきましたが、これを説明しようと多くの専門家やメディアなどが沢山の仮説を打ち出しています。
では、これからその仮説を少しずつ見ていくことにしましょう。
1. 巨大水竜巻説
巨大な竜巻が発生し、船や飛行機を飲み込んでしまったという説です。
実際にバミューダ海域の気象は非常に変わりやすく、そしてとても荒れやすい気候です。実際にここで発生したハリケーンの威力は尋常ではなく、そのエネルギーは原子爆弾1万個にも匹敵すると言われています。
風速は72キロ~89キロあたりまでいくと言われており、日本で起こる台風が50キロ程度なのでそのパワーははかりしれません。確かにこれに飲み込まれたら海の藻屑として消え去るのも納得がいくというものです・・。
2. UFOサンプル採集説
次はちょっとSF的な仮説です。宇宙からやって来た宇宙人が地球人をサンプルとして採集し持ち去ってしまうという説です。
今までもUFOの話題はここバミューダトライアングル以外でも沢山の議論を呼んできましたが、この怪事件もこの仕業にしてやろうという仮説です。
3. ブラックホール説
バミューダ海域には突然ブラックホールが出現し、吸い込まれてしまうという説です。
確かにブラックホールに吸い込まれればその残骸は絶対見つからないでしょう。あらゆる行方不明の事件が残骸すら残らないということからくる仮説なのでしょう。
4. 電子雲説
これもSF色が強い仮説です。
異次元へ繋がるワームホールができることで別の空間へいざなわれるという説です。これもブラックホール同様、行方不明の船や飛行機の残骸が一切見つからないことからくるものだろうと推察されます。
5. アトランティス関連説
アトランティスとの関連説もあります。
バミューダ海域では最近になって二人の博士が海底探査ロボットをつかった調査で海底都市を見つけたとのことがペルーのサイトで歴史的なニュースとして報道されました。
この海底で見つかった遺跡にはピラミッドが4つと1体のスフィンクスが見つかっており、エジプトにあるギザのピラミッドよりも1500年も前に創られていた形跡があるそうです。そのサイズもギザのものよりも大きく、1万2千年前に沈んだと言われているアトランティス大陸を彷彿とさせるものです。
アトランティスの文明は水晶の力を使っていたと言われていることから、何かしらその不思議な力がバミューダ海域にあり、それが何かしらの影響力を持って船や飛行機を消しているという仮説です。かなり飛躍していますが面白い説です。
6. 破壊攻撃説
自然現象でもSFでも何でもなく、ただ単純に人為的な攻撃により破壊されたという説です。
確かにまだまだ密輸や人身売買など、海上を巡る事件は知らないところで沢山行われているので、こういう説が生まれたのでしょう。
7. メタンハイドレート説
これは一番有力と言われている説で、地下に埋もれているメタンハイドレートと呼ばれている物質が急激な圧力や温度変化により大量のメタンを放出することに起因しています。
このメタンが大量に出されると、その泡が船を襲い浮力を奪います。浮力を奪われた船は浮くことができなくなりそのまま海底へと沈没していくという説です。
飛行機はというと、上空に広がった大量のメタンガスによってエンジンの酸素が失われ停止、そのまま海底送りにさせるという原理になっているようです。
結局バミューダの真相は何?
ここまで沢山の仮説が出てきましたが、一体この謎の真相はどこにあるんでしょうか?
少しがっかりするかもしれませんが、実は多くの作り話が尾ひれを引いて引きまくって伝説化された。というのがこのバミューダトライアングルの結論ということになっています。
ただ、1945年12月5日に起きたフライト19の消失事件や、その他の行方不明の事故は間違いなく現実に起こっているもので、未だに海底は調査されたりしていますがその残骸は見つかっていません。
残骸が見つからないというのは紛れもない事実なので、先程の仮説が確実に外れているとは必ずしも言い切れません。もしかしたら本当にブラックホールができているかもしれませんし、アトランティスの水晶の力で船や飛行機が消失しているのかもしれません。
仮説が増え過ぎて面倒なため単なる伝説として終わらせた可能性もあります。なので、まだ多くの仮説を信じてみる余地は残されているのかもしれません。これを信じるか信じないか、結局のところ最後はあなた次第ということになってくるのでしょう。