足や指、手首にガングリオン!原因って何?何科を受診すれば?
- 何だこれ・・何か悪い病気なのかな・・。
手首とか足とかになんかでっかいグリグリができたんだけど・・。最初に見たときは確実に体がおかしくなったのかと思い物凄く心配になります。それがこの「ガングリオン」
名前は何かかっこいい感じがしますが、できたときは本当に恐怖だし、見た目も最悪です。このガングリオンなんですが、できてしまったら一体どうしたら良いのでしょう?
自然治癒?自分で治せる?病院?などなど、疑問は尽きないかと思います。ここではガングリオンの原因から始まり、その後どうしていったら良いのかなど、あらゆる疑問について詳しく解説しています。
ガングリオンって何?
それでは、このガングリオンっていうのは一体何なのでしょうか?
ガングリオンの原因はこれ!
原因
このようになっています。しかし
ガングリオンの原因はいまだよく分かっていません。
結局、粘液が溜まった袋が大きくなることでなるってのは分かっているんですが、肝心要の原因が分かっていません。これがガングリオンの現状です。
特徴
ガングリオンの特徴は2cm~3cm程度の骨のようなしこりが色んな部分にできることです。
できる場所は足、指、手首の付け根、手の甲、膝、足首、耳の裏のようなところが多いようです。が、割とどこにでもできる傾向があって、中には足の裏にガングリオンができてしまった人もいます。
そして、ガングリオンの内容物なんですが、先程言った関節の潤滑油の役割をした「滑液」だったりヒアルロン酸が含まれていたりします。そのため、色は薄い黄色をしており、状態に関してはゼリー状をしています。
でも安心して良いのは基本的にこのガングリオン、腫瘍ではあるんですが「良性の腫瘍」だということです。なので、実際は命にかかわるってことは全くないので安心してください。
できてしまったらどうすれば良いの?
でもこのガングリオン、できてしまったら一体どういった対処をしたらいいんでしょうか?
できてしまってからの対処法は!
対処方法
- そのまま放っておく。
- 病院で診てもらう。
この二つに分かれてきます。先程も言った通りガングリオンというのは良性の腫瘍です。ということは命に別状はないので、基本は放置していても大丈夫だということになります。
しかし!
ここからが重要です。別に放置でも構わないんですが、それは痛みのないガングリオンであったり、サイズがある程度小さくて別に大きくもならないようなガングリオンに限っての話です!
つまり、痛みがあったり痺れがある。また、だんだんと大きくなっていくようなガングリオンの場合には確実に病院で診てもらった方が良いと言えるでしょう。
ガングリオン自体には痛みはないんですが、それが神経を圧迫したり、また血管を圧迫することで痛みや痺れが出てしまうんです。放っておいたら大変なことに成りかねません。
でも、何科を受診すれば良いの?
でもこのガングリオン、幾分謎なので一体どこの科を受診したら良いのかとか何げに迷ってしまうこともあることでしょう。しかしまずは「整形外科」こちらを受診するのが確実かと思います。別に皮膚科でも診てもらえますが、整形外科の方が良いでしょう。
もっと言えば、外科にも手を専門に扱っているような外科もあります。なので、一番安心して通うのであれば、こういった手を専門分野としている。もしくは手を専門分野として含んでいるような整形外科がおすすめです!
治療はどうやってやる?
それでは、もしガングリオンを治療するという場合には一体どういった治療を施されるんでしょうか?これには合計4パターンの施術方法があります。それぞれ自分の状況によってやる治療方法が変わってきます!
治療方法4パターン
治療方法
- 内容物を注射器で吸引する穿刺(せんし)治療
- メスでガングリオンを切除する治療
- 薬を使って内容物を散らす治療
- レーザーを使ってガングリオンを除去する治療
この4パターンです。
1. 穿刺治療
これが最も一般的にやられているポピュラーな治療法で、注射器で中の内容物を吸い出してあげる治療方法です。これは袋の中に入っているゼリー状のものを全部吸ってガングリオンを小さくしようと言う施術になります。
しかし、この穿刺治療の弱点としてはガングリオンが再発してしまう可能性があるということです。ガングリオンの何が一番嫌かって、再発してまた同じ場所にできてしまうという点です。
2. メスで切除する治療
これはメスでガングリオンの根元にある袋からごっそり摘出する方法です。麻酔をガングリオンの周囲にしてから摘出する方法で、再発の恐れをかなり低くすることができます。
ただこれのデメリットは、当然切除するためにメスが使われるので痕が残ってしまうという点です。手首などにガングリオンができてしまって、縫合位置によっては周りから見られたりする場合もあるので、そういった点がデメリットとして挙げられるでしょう。
3. 薬を使って散らす治療
これは薬によってガングリオンの内容物を他に散らしてあげるという治療法です。耳の後ろのリンパにガングリオンができてしまい、手術によってなかなかやりづらい。このような場合に関してこういった薬が使われたりします。
ただ、周りに散らすだけなので再発や移動の可能性があります。なので、散らせば良いってもんでもないんですが、化膿止めや抗生物質で治し「再発のことなんかすっかり忘れていた」なんて人もいます。
4. レーザー治療
レーザーによる治療です。レーザー治療の良いところは痕が残らずに治せるという点です。再発も少なくて済むという点も良いところだと言えます。
ただ、こちらは何回もレーザーの照射を行う必要があるので、1ヶ月~2ヶ月程度は通院することになるでしょう。
結局のところは!
で、結局どうしたら良いのよ!
って感じだと思うんですが、痛みや痺れがなく、大きさもかなり小さいとなれば別に放置していても構いませんと最初の方で言いました。
しかし、取り敢えず整形外科に行ってください!
これが最も良い方法です。
というのも素人判断で勝手にガングリオンだと判断してしまうのが一番危ういからです。実際にガングリオンと似たものとして、脂肪腫やアテローム、軟部腫瘍、だなんてこともあったりします。
まずはガングリオンかどうかのチェックをしてもらって、そこから医師の判断で放置して様子を見るのか、穿刺治療をするのか、手術で除去した方が良いのかを決めるのが一番です。
なので「ガングリオンかな?」なんて思ったらまずは整形外科です!
実際ガングリオンを自己判断で長期に渡り放置していたせいで、中身が固まってしまい穿刺治療するのに物凄い痛みが伴った。みたいな人もいます。「善は急げ」という教え通り、まずは何でも専門家に任せましょう。