ノロウィルスの症状かも!?微熱や下痢が続いたときはどうする?
ノロウィルスが流行し出す時期になってきました。
11月~3月のような寒い時期はノロウィルスにとって絶好の繁殖期です。そして、こんな期間にもし下痢にでもなったりしたら、少なくともノロの疑いがあるので要注意です。それに怠くて熱を計ってみたら、微熱・・・こうなったらそろそろ怪しいと言っていいでしょう。
ここではノロウィルスにかかってしまったときの細かい症状や、原因、またなってしまったときには一体どう対処したら良いのか?そして二回目の感染を防ぐ方法や、二次感染を防ぐ方法、などなど、ノロウィルスに関する一部始終を書いています。
ノロウィルスの症状はコレ
まずはノロウィルスの症状からです。
症状
- 吐き気
- 嘔吐
- 発熱(37度~38度の微熱)
- 腹痛(胃をチクチク刺すような痛み)
- 下痢
この5つが主な症状です。
あとから詳しく話すんですが、ノロウィルスの始まりはまず微熱から始まります。それから吐き気や嘔吐、腹痛、下痢というような症状が付随するって感じです。
ただ微熱から始まるんですが、38度を超えてくるような高熱になるケースはほぼありません。なので可能性は0ではありませんが、もし体温が38度を超え出したのであればノロウィルスではなくただの風邪の可能性があります。もしくは別の病気の可能性が考えられます。
そして、熱が上がってくると同時に腹痛も始まってきます。これは胃を刺すようなチクッチクッといったような痛みです。また、夜中はずーっとトイレにこもりっぱなし、吐く回数が10回を超えてくるなんてのはザラにある話です。
ノロウィルスが発症するまで!
それでは次にノロウィルスの発症に関してです。
発症に関してなんですが、実はノロウィルスに感染しても30%の人は発症に至りません。残り70%の人が感染してから発症に至る訳です。なんですが、発症してからも先ほど紹介したノロウィルスの5つの症状が出ないまま、風邪のような感じで終わる人も中にはいます。
でも、こういった人以外は基本的に感染し発症するという感じになってきます。
そして、感染してから発症するまでの潜伏期間はだいたい24時間~48時間、おおよそ1日から2日にかけて発症に至るんですね。
もし発症してしまったら・・
では、もしノロウィルスが発症してしまった場合は一体どうすれば良いのでしょうか?
まずノロウィルスに関して一番に知っておいてほしいことなんですが
ノロウィルスに効果的な治療薬というのは現在ありません。特効薬やワクチンというものがないので、基本的には人間に本来備わっている自然治癒力で回復する他に手段はありません。
というように、ノロウィルスにかかってしまった場合はそもそも薬というものがないので、病院に行っても正直な話どうすることもできないというのが本当の所です。
もし病院でできるとしたら、下痢や嘔吐で大量に水分が失われ、かつ食事を口に運んでも吐いてしまうということなどから来る栄養不足や水分不足を点滴により補給するぐらいです。と言っても、感染が疑われたら迷わず近くの保健所や病院に行くようにしましょう!
しかし、基本的には「自分で回復するしかない」このことだけは覚えておいて下さい。1日、2日もすればノロウィルスの感染力は低下し症状もおさまってきます。なので、辛いのはこの1日、2日の間ぐらいです。それまでは辛抱です!
あと大事なことなんですが、下痢の症状が出た時点で下痢止めを使うとかは絶対に辞めてください。症状が悪化する恐れがあります。
ノロウィルスになっている最中はどう過ごしたら良い?
ではノロウィルスの期間中はひたすら吐き気に耐え、激しい下痢に耐え、じっとしているしかないんでしょうか?
答えはNo!
できることはありますので、以下に列挙しておきます。
ノロウィルス発症中にできること
- こまめな水分補給をする。
- 胃に負担のない食事をとる。
- 暖かい服装をする。
やはりノロウィルスで一番怖いのは、激しい嘔吐や下痢による脱水症状です!
この脱水症状が怖いので、基本的にはこまめに水分をとることが大切です。そして、おかゆやバナナのような胃に負担が少ないような食事を心掛けて下さい!
また、発熱もしているので暖かい服装も必須です。
ノロウィルスの原因や、二度かからないために!
それでは、ここでノロウィルスの原因と、二度かからないための対策を書いていきます。
ノロウィルスの原因
- ノロウィルスを含んだカキ、アサリ、シジミなどの二枚貝を食べた時
- ノロウィルスが付着した食事をした時
- 嘔吐物、糞便への接触をした時
- 嘔吐物、糞便が乾燥し、空気中に舞ったウィルスを吸い込んだ時
以上、これが主なノロウィルスの原因です。
二枚貝から感染するというのは有名な話なんですが、最近ではこういった二枚貝からの感染の割合は低く、主に空気中に飛んでいるノロウィルスを吸い込んで感染するケースだったりと、別の経路の感染が目立ってきています。
なので、100%防ぐことはできませんが、感染しないような工夫をすることが重要です。
二回目の発症をしないために!
では最後に、ノロウィルスを発症しないようにするための対処方法を書いていきます。
まず知っておいて欲しいのは、ノロウィルスというのは遺伝的に沢山の型を持っており、一回なったからと言って二回目はならないという訳では決してありません。別の型に感染するというケースがあるからです。なので、一回なったとしても、それからも同様にして予防していく必要があるんです。
では、具体的にどうやって対策していけば良いのでしょうか?
対策
- 貝類を食べるときは80度を越える高熱でしっかり調理する。
- トイレの後などには石鹸で十分に手を洗う。
- できるだけタオルなど、共用で使用するのものは避ける。
- 発症中の入浴はできるだけ避ける。したら消毒を十分に行う。
- 嘔吐物や、赤ちゃんの下痢など、自分で処理する場合はビニール手袋を着用する。また、その後はペーパータオルや新聞を上に敷き、その上から塩素系の消毒剤を浸して十分に消毒する。ゴミはビニール袋に入れて捨てる。
- 子供がノロウィルスで座薬を使用した場合は、その後しっかり手を洗う、もしくはビニール手袋を使う。
以上が具体的なノロウィルス対策です。
とにかくノロウィルスというのは抵抗力が強いというのが特徴です。
60度以上の熱湯でも10分以上生き続けるというデータでさえもあります。それに80度以上で調理したとしても、1分は生き続けるのでしっかり高温で調理する必要があるんです。
また、アルコールに対しても抗体をもっているので、除菌するのであれば塩素系のものを使用する必要があります。おすすめは塩素系消毒剤を希釈した次亜塩素酸ナトリウムです。薬局などで普通に買えるので、ノロウィルスが心配の場合は家に1つは常備しておくと良いでしょう!
以上でノロウィルスに対しての対処方法を終わります。
抵抗力の強いノロウィルスの場合なんかは特になんですが、やはりより入念な対策が必要になってくると言えますね。